火事にあったグランドピアノの修理VOL2
ピアノ本体とは別に、鍵盤とアクションは
外した状態で持って来ましたので、
先に鍵盤、アクションの状態を確認します。
この時点で被害にあってから既に2か月が経過していましたので、
下処理として、サビ落としやパーツの破損、汚損状況を確認しました。
中には木に割れが走っているものもあり、
これらは全て一つ一つ接着して行きます。
アクションのおさは、暫く平らな机の上に置いて、シーズニングします。
その後、アクションを外して、各パーツの状態を確認します。
この時にアクションブランケット等も外して、
サビ落としをしてから再度取り付けします。
サビたままの状態では、いずれ不具合が発生しますので、
サビは丁寧に落とし込んで行きます。
アクション部品のウィペンは形状が古い為、
新品部品では適合しない可能性が有るため
一つ一つ取り外して、使用可能かどうかをチェックします。
一部フレンジが割れているものが有りますので、こちらは交換して行きます。
部品は同じですが、一応全て番号をふって、ビスも番号毎に分けます。
新しいパーツに関しては、こんな面倒な作業は必要無いですが、
古い部品は、そのままの場所に付けないとトラブルを起こす場合があるからです。
取りあえず鍵盤の下処理とアクションパーツの下処理を終えました。
今後は本格的に修理をするかどうかを検討して、
本体の作業にはいります。
続く
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