Hohner Clavinet D6 音が出ない修理と Whammy Barの取り付け VOL8

弦の張り位置を変えて、全音無事に音が出るようになりました。

これで、やっと完了の目途が立って来たと思った瞬間、

音色をチェックすると、音圧の低い鍵盤が2音、

音色の違いを感じる鍵盤が4~6KEY有りました。

これはゴムチップの当たり具合だと思って、

タンジェントをペンチで曲げたり、

キーボード テンプレートを使って

ゴムチップの位置を調整してみましたが、

一向に改善されず、ここで又行く手を遮る大きな壁に

ぶち当たってしまいました。

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ネットを使って、同じ症状が無いか調べても

何も情報が有りません。

原因が分からないまま、やたらにいじくりまわしても

二次災害が発生する危険性が有るので、

とにかく原因追及の為に考える毎日です。

その結果、原因はタンジェントでもゴムチップでもない、

と言う事は鍵盤側では無いと結論付けて、

弦の張り方に問題が有るのではないかと

改めて弦を調べてみる事にしました。

弦を一度緩めて、再度張り直してみたり、

鍵盤を載せて、弦の位置をずらしてみたり

弦の上下位置を変えてみたりしましたが

一向に変化が有りません。

そこで、発音する仕組みを点検する為に

鍵盤を外して、手動でゴムチップを弦に当ててみました。

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一音ずつチェックしますが、やはり特定の2音の音色に違和感が有りました。

何故、この2音だけ違和感があるのか、

どうしても原因がつかめないまま、

日にちが過ぎて行きます。

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数日が経過して、気を取り直して再度挑戦!!

「考えろ、考えろ!」とどこからか声が聞こえてきました。

そして出て来た結論が、

「弦とゴムチップがちゃんと当たってないんじゃねー。」でした。

しかし、弦もちゃんと張ってあるし、

一体何が原因なのか、

再度一音、一音手動で音出しをしてみました。

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そして、やっとわかりました。

原因はゴムチップが当たるフレーム側が

そのポイントだけ他の所より少し持ち上がっており

その中心に弦が来ていないのが原因でした。

これは、ワーミーバーを取り付ける事によって

元々の弦の位置が、ほんの少しずれる事で起こる症状でした。

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さて、次はこれを解消する為にどうするかが問題です。

既に取り付けているワーミーバーの位置を変える事は出来ません。

そこで、一度弦を緩めて、ミートポイントに合わせてから

再度弦を張って行く事にしました。

ワーミーバーを使う事で、弦が元の位置に戻ってしまう可能性が有りますが

この方法しか対処法が無いので、

弦をしっかりと張り込んで行きます。

取りあえず、これで音圧の問題は解消出来ました。

これで暫くシーズニングして、様子を見る事にします。

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